2006年05月25日 03:07

2006年05月25日(木)

たとえ2時間しか睡眠とれそうにない日でも、意地になって1日30分は本を読むようにしております!
で、最近、嵐山光三郎の「文人悪食」という生徒さんから借りた本を読んでたんですけど。

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歴史上の作家たち約40人がどんなものを食べてどういう暮らししてたか、というのがわかる超濃いい内容なんですが、まーそれなりにやっぱり皆さんもれなくものすっごい偏食の「ド変態」なんですね。

一応食が共通テーマになってますが、狙いは結局それらにまつわる、またはそこから垣間見える作家の生態&作品紹介なわけなんですね。さすがすごい作家は並の変態じゃねえなぁ、これぐらいイッちゃってないと一流にはなれんのだなぁ、こいつら作家じゃなかったらどーしようもない大人たちだなぁ、いや、だからこそこの人たちが「天才」と呼ばれるわけなんだよだなぁ、やっぱりオレのような凡人とは違うよな・・・と感動しっぱなしで読み進んでおりました。

・・・するとですね、「小林秀雄」のとこ読んでて、突然、んんん?!?!てなっちゃったのです、わたし。
こんな書き方するとテメー何様だよ、と文系の皆さんに怒られてしまうかもしれないけどですね、この人、わたしと似とる。。。すみません、「東京府立一中首席卒業、その後一高を経て、東京大学文学部仏文科卒業。日本における文芸批評を確立した人物であり、評論の神様とも呼ばれ、昭和の文壇をリードし、多数の文芸評論家に影響を与えた」人なんかとワタクシメーなんぞが似ているというのは余りにもムボーなのはわかっとるんですが、それでも読みながら自分のこと言い当てられてるようで赤面するわ恥ずかしくなるわ、どうも他の作家たちのように「他人事として」面白がることができんのですよ。

「こだわりのあるものほど書かない」「勝手な誤解をして感動する天才」「逆説のための嘘をつく」「すぐ文句をつける」「直感で結論を下し、あとで論理を構築する」「声が大きい」「嫌味な学生」「評論の対象が雑多」「堕落がない」・・・ぅああああああ、ひぃいいいいい、ワシです、ワシですそれ、すみません。。
しかもね、これ、全部、自分で「自分のこういうところがイヤだ」と思っていること、なんですよ。
わたし、ずーっと、実は、これらの理由で「こんな人間だから大成しないんだろうな」と思ってた。
順番に自分の言い方に変えてみると、結局「一番大事なことを言わない」「思い込みで勝手に感動したり怒ったりする(しかも大げさ)」「とりあえず言ってみてからほんとにするかどうか決める(だから結果うそになることもやむを得ないと思っている)」・・・てことでしょ。も、コレ、わたしそのものじゃん。
こんなんが絶対「その人の魅力」になるとは思えないし、それが芸の肥やしになるとは到底思えない。仕事の役に立つ可能性はゼロ、っつーか、逆にオレがビッグになれないマイナス要因だと思ってた!!!

な・の・に!なのに小林秀雄は同じ性格で文化勲章っすよ、文化勲章!
なーんだー!やればできそうじゃーん!
ワシ、なんか間違ったら「すごい人」になれるかもしんない!

・・・とまぁ、昨日凹んでたのはどこのどいつだ、てぐらい「やったー!」って気分に取って代わられました。よっしゃ、これから一発逆転狙います!!

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