オノのタワゴトのタワゴト

二十数年前に亡くなったお母さんの遺言が「えりをよろしく」だったので、それから「えりを嫁に出すまでがわしの第１の人生じゃけえ」と、これまで一人でえりぼんを大事に大事に守り育ててきたたけちゃんの、「第１の人生の最後の日（笑）」でした。えりぼん結婚おめでとう。

そんな大事な日＆父親以上に忙しい日（岩手から亡くなったお母さん方の親戚が来られてたんだけども、父親は遠方に住んでる＆３人目の奥さんがいる、などの複雑な都合で、たけちゃんが中心でもてなしをするしかない、とかとかとか）、とわかってるつもりでいながら、いきなりやってしまいました。大遅刻。。。たけちゃんは来場者やあっち側やこっち側の親戚の挨拶の窓口でありながら、一人で機材を下ろしてセッティング、チューニング、音出し・・・しよったらしいです。そんなこんなで結局リハらしいリハもできず、いつものパターン。。。本番も、あぁなんだかわからんうちに終わってしまいました。えりぼんはうちらの演奏中、写真だのビールだので友人らに取り囲まれ、せっかくえりぼんたっての願いで歌ってもらった波ちゃんの声さえ聞こえんかったじゃんかー！えーん！とボロボロ泣き出す始末。そんなノリだったので予想以上に会場はざわついておりまして、たけちゃんも岩手の親戚から10年間ずっと「定職にも就かずギターばっかり弾いている高校も出れなかったダメ人間」と思われていたのを「このメンバーでこの選曲ならきっとそのイメージを挽回できて理解してもらえるはず！」と張り切ってたにもかかわらず、席に戻ってみれば「なんかあの女の子の説明のとこからよく聞こえなかった」と言われたらしく、落ち込みまくり。その後、風の祭りに帰る岡田さんをバスセンターまで送りに行くと、波ちゃんも帰ると言うので、お車代が出てるのかどうか知らなかった私はとりあえず中山まで送る。んで２時半に会場に戻ると・・・ぶは！閉会してすっかり片付いとる！！

たけちゃんは会場の人にとりあえず機材片付けてくれと言われたらしくて、見送りのところで親族が来場者ひとりずつに挨拶するのもできんかったらしい。 

「みんながわいわい感動的にお別れをしよる片隅で一人機材を車に積みながら、なんかわしはあんたらとやった事を後悔しよったよ、、、波ちゃんにはえりからお礼の意味で是非食べてって式に参加してくれって言ってあったのに、帰るの挨拶もなく歌い終わったらドロンかよ、、、」ぐはぁ、ごめんなさいごめんなさい、ほんまごめんなさいぃ・・・いう気分でした。

「お前もお前で距離とか時間の感覚ないわけ？わし今回友達としてではなく親族として式に参加しとるのに、自分の楽器の用意も後始末もできん人の世話に明け暮れて、今日来てくれた人に最低限のもてなしもできんかったわけよ・・・」もぅ言われたらその通りでね、なんも言えませんでしたよ。 

多分、今日という、えりぼんを送り出す日のためだけにこれまで生きてきたと言ってもオーバーじゃない、たけちゃんにとってはものすごい特別な日じゃったわけですよ。えりぼん自身はあんまり気にしてなかったみたいでちょっと安心したんだけど、そういう事情を知ってながら全っ然助けにならんかった自分が情けないよな。 

で、２次会行く元気もなくなったたけちゃんは父親とご飯を食べに行き、私は借りてたキーボードスタンドを返しに五日市へ。その後着替えてカプセルに戻って仕事。夜11時ごろたけちゃんが機材をカプセルに下ろしに来て、今日はどんな説教も甘んじて受けます！ほんますいません！いう感じで今日の事、今までの事、を喋ってたら朝になっとった。

まーでもえりぼんにも悪かったわぁ。高校生の頃からそれなりに苦労してきたのもずっと見てきてるし、たけちゃんの世話まかせっぱなしじゃし、よう遊んだし、うちも思いっきり祝福してやりたかったよ。なんか中途半端になってほんま申し訳ない。。。ま、遠くに嫁に行ったわけでもなし、ぼちぼち挽回して行きまっす。 

「えええ！閉会してしもうとる！」と帰ってきてボー然としている私に「いえーい！オノちゃーん！今日はあっりがとー！いえーい！」と抱きついてきた新郎よねちゃんが、底抜けのパーに見えて、逆にものすごく救われた気がしたよ、ありがとうよねちゃん（笑）。その調子でえりぼんをよろしくお願いします。 

あ、画像は、左がえりぼんとよねちゃんで、右がうちの作ったウェルカムボード、です。