2003年09月
2003年09月01日 01:01
とあるご縁でテレビ用の紙芝居を描くことに。画風はこんなの
とかこんなの
を要求されまして(笑)、ある意味燃え立ってしまったのでした。好き好きこういうの、みたいな。
とかこんなの
を要求されまして(笑)、ある意味燃え立ってしまったのでした。好き好きこういうの、みたいな。
しかし、わざと「こんな風」に描くのって思ってたほどラクじゃなく苦戦!楽しんで描くはずが、かなり辛い思いをするハメになりました。・・・でもって結局こんなのを描いた自分がイヤになり、著作権放棄してテレビ局に譲渡(いくらで売ったかも情けなくて言えない)。放送は9月3日でした。ちなみに亀コメンテーターとして意味なく出演までしてしまいました(とほほ)。
「亀の恩返し」 16×25センチ 透明水彩
広島市老人クラブ連合会「次世代に伝えたい民話と昔話」より
昔、昔、広島に小さな蚊帳を売る店があった。
店の主は毎日蚊帳を背負って、野を越え、山を越え、町から村へと売り歩いていた。
「亀の恩返し」 16×25センチ 透明水彩
広島市老人クラブ連合会「次世代に伝えたい民話と昔話」より
昔、昔、広島に小さな蚊帳を売る店があった。
店の主は毎日蚊帳を背負って、野を越え、山を越え、町から村へと売り歩いていた。
ある日、山道を歩いて行くと、小さな池のほとりで男の子が2、3人棒切れを持って、わいわい騒ぎながら何やら石のような物をたたいたり、つついたりしてい た。
店の主は不思議に思い近寄って、「これこれあんたらは何をしよるんじゃ」と尋ねると、子供らは「今この池で亀をつかまえたけん遊 びよるんよ」と言った。
店の主は「可哀想ににのー亀は万年も長生きするということじゃに、いじめんと逃がしてやりんさいや」と言った。
しかし子供らは「折角つかまえたのに逃がさんわいの」と言って相変わらず面白がって亀の甲羅をたたいたり、ひっくり返したりしていた。
心の優しい店の主は亀が可哀想でたまらなくなり「それじゃあその亀をわしに売ってくれんかいの」と言って懐の財布から小銭を出して子供らにやった。
子供らは大喜びして亀をそこに置いたまま「もうけた、もうけた」と言いながら帰って行った。
店の主は亀を抱き上げて甲羅をやさしくさすってやりながら「これこれ亀よ、これからは子供らに見つからんようにして長生きせえよ」と言って池へそっと放し てやった。
すると亀は甲羅の中からそっと首を伸ばして池の中程まで泳いで行き、主の方を振り返って嬉しそうにくるくると3回廻って、あたかもお礼を言っているように 首を振った。
それを見た店の主が「よかった、よかった」とうなずいてやると亀は静かに沈んで行った。
不思議なことに、そんな事があってからは面白いように蚊帳が売れるようになり、どんどん商売が繁盛した。
そして、ついに広島一の蚊帳問屋になったということである。
心の優しい店の主は亀が可哀想でたまらなくなり「それじゃあその亀をわしに売ってくれんかいの」と言って懐の財布から小銭を出して子供らにやった。
子供らは大喜びして亀をそこに置いたまま「もうけた、もうけた」と言いながら帰って行った。
店の主は亀を抱き上げて甲羅をやさしくさすってやりながら「これこれ亀よ、これからは子供らに見つからんようにして長生きせえよ」と言って池へそっと放し てやった。
すると亀は甲羅の中からそっと首を伸ばして池の中程まで泳いで行き、主の方を振り返って嬉しそうにくるくると3回廻って、あたかもお礼を言っているように 首を振った。
それを見た店の主が「よかった、よかった」とうなずいてやると亀は静かに沈んで行った。
不思議なことに、そんな事があってからは面白いように蚊帳が売れるようになり、どんどん商売が繁盛した。
そして、ついに広島一の蚊帳問屋になったということである。
03年9月のタワゴト
残暑厳しく脳みそが働きません。最近は暑さに対して「怒り」よりも「無常観」みたいなもんが芽生えてきまして、原付で信号待ちなんかしてると、無意識につ〜っと涙がほほを伝ったりなんかしまして(謎)、もうなにがなんだか・・・。ほんまに夏が嫌いです。いや、夏が嫌いな自分が嫌いなのか。よぅわかりません。
そんな気分をぶっとばそうと心のどこかで思ってまして、15年ぶりに(ここまで開いたらもう初めてみたいなもんなんだけど)音楽活動をしてみようかと目論み中でございます。どーなることやら、ですが。・・・全然アートなタワゴトじゃないっすね。終わり。