2002年11月

2002年11月01日

「クリスマスカード」 7×12cm メゾチント

0211

う〜ん、この2ヶ月間、全く何も描くチャンスがなかった。目的がないと描かないっていうこのひねくれた姿勢をどうにかしなきゃなんないな・・・と思いつつ やっぱり目的がないと描かない私。この版画は今月教室で一日体験会をするためのデモンストレーション作品。というわけでこの図柄になんの思い入れがあるわ けでもなし。ただ「真っ黒の面」と「真っ白の面」と「グラデーション」を盛り込むことを優先課題にしました。本来メゾチントは得意ではないんですが。。。

         

02年11月のタワゴト
 
日頃から画材について思ってた事をちょっと。
アメリカにいる頃、学校に画材のメーカーさんが営業に来ては「こんな新製品出るんだけど使ってみてくれ」とか「今度オランダの絵の具を輸入するんだけど説明会させてくれ」とか、私ら学生に色んな試供品を提供してくれてました。貧乏学生が良い画材に触れることのできる機会がたくさんありました。大きいメーカーさんから聞いたことのないような小さい地元のメーカーさんまで、自社製品を持ち込んでは私たちからのフィードバックで改良を加えたり値段を見直したり・・・と、とてもよくできたギブ&テイクの関係がそこにはあったわけです。当然私の学校の教授陣にもそれぞれスポンサーがついていて、いい画材を存分に使って存分に制作活動できてたわけです。
で、それはスポーツ選手とスポーツ用品メーカーの関係にも当てはまります。奥様相手の地方の小さなテニス教室の先生をしていた私の従兄は、ヨ@ックスやミズ@などから「うちのコレとコレとコレとコレを使ってバンバン宣伝してくださいね〜」と、ほとんどのモノをタダで提供してもらってました。どんなプロ選手にもスポンサーが必ず付いています。それは大会などのテレビ放送を見れば明らかです。スポーツ業界ではそれは「当たり前」になってますよね。
「日本の」アート業界もそうあるべきではないでしょうか?!
外国産の画材はやたらと値段が高く、それで「高いモノ=良いモノ」と思いこんでいる絵描きさんは多いんではないでしょうか?私は決してそうは思っていません。例えばウィンザー&ニュー@ンのコット@ン透明水彩シリーズを使うぐらいだったら、私は絶対ホル@インをおすすめします。が、ホ@ベインさんから直接「うちのはいいですよ」と面と向かって言われた事がありません。それ以前に、ホルベ@ンさんのようなメーカーさんと直接お会いしたこと自体、今までに一度もありません。たまに画材屋さんから「なんか新しいのが出たみたいです。試供品いくつかもらってるんで持って帰ってください。」と言われることはありますが、果たしてその使い心地やら使い勝手の良さ/悪さを私は誰にどう伝えればいいのでしょうか?普段から「このチューブの口がもう1ミリ小さければいいのに」とか「この紙の特厚口があればいいのに」とか「この筆の自然毛の割合をもうちょっと増やしてほしい」とか、たくさんメーカーさんに聞いてほしい要望があったりするのですが、「こんな理由でこうしました」みたいな説明が聞けないもどかしさ。。。
教室を開業するときにわかったのですが、日本では画材が消費者へ届くまでに
メーカーさん(例えばホルベイ@さん)
画材卸問屋さん(例えば新日@造形さん)
画材屋さん(例えば広島ト@タさん)
画家・学校(例えばオノマ@コさんや小中学校)
というアホくさいほどのステップを踏まねば入手できない仕組みになっております。メーカーさんと直接取引をする以前に、卸問屋さんから一般の消費者が買うことさえできません(指定の特約代理店さんとしか取り引きできないときっぱり断られた)。これじゃーいつまでたっても「使う側」の意見がメーカーさんに届くことはありません。何を基準に新製品を売り出してるのかかなり疑問です(商品を見たら一目瞭然ですね)。メーカー側の企画としてたまに「うちの商品使ったコンテスト」みたいな事やってますけど、思い上がりもいい加減にせーよ、と思ったりします。「数ある商品の中からウチの商品を選んでいただいている」という気持ちが欠如しとりますな。
日本に帰ってきてカルチャー教室で教えていた頃、その曜日のその時間にそういう人たちが集まってお絵描きしてることはチラシでも見れば明らかなんだから、当然メーカーさんがやってきて色んなモノをどんどんくれるもんだと思ってました。が、何年待っても一人も来やしない。。。そりゃ当然ですね、仕組みがそうなってないんですから。これじゃ売れるもんも売れませんよ。画材提供してくれればなんぼでも宣伝してあげるのにね。・・・というか本来の目的は「もっとこんなの作ってほしい」という画家の要望にきちんと応えてくれるメーカーさんはおらんのか?!って事なんですけど。なんだか意志疎通ができないのってバカらしい気がしませんか。限られたモノの中からこっちが試行錯誤して選ばなきゃなんないこのシステムどうにかなりませんかね。
私がメーカー側だったらゼヒこの人にうちの商品使ってほしい!って人、たくさんいますよ。しかも「あの○○画伯と共同開発して作った画材!」とか「あの ○○画伯御用達!」とかいう宣伝文句でバンバン新製品売り出しちゃいますよ。それがお互いの為になるんじゃないかと思うんですけどねえ・・・。ゴッホも近所の絵の具屋さんで超細かい指示出しながら「自分だけの黄色」を何色も作ってもらってたらしいです(絵の具屋をせかしたり焦らせたりして開発途上の色をどんどん使ったらしいので、やっぱり現在かなり褪色しちゃってるそうですが・笑)。
もしくは、日本のメーカーが値段的に安いってのをウリにするなら、どんどん学生(未来の画家の卵たち)に画材を提供して早いうちから種をまいて恩を売っておくべきです。そうでもしないと若手は「良いモノ」を判断する基準を誤って植え付けられてしまいます。若いうちに色んなモノを手にさせて、メーカーがアーティストを育ててもえーじゃないか、と思います。全てのメーカーさんにやる気がないわけでもないのはわかってます。実際、一部の彫刻刀のメーカーさんなどにはとてもよくしてもらってますし(やっぱ直接取引は細かい意志疎通ができていいですね)、画材屋さんから「メーカーさんに伝えときます」と答えてもらったこともあります。が、なんかねー、なんとなく、こんなんでえーんかなーと。画材くれたらどんどん使ってやるんだけどな〜、色んな使い方開発してあげるんだけどな〜、サンプルがんがん作ってあげるんだけどな〜、ウチの教室百人以上オイシイ生徒さんいるんだけど放っておいてええんかな〜、と(笑)。まぁ要するに「買いに行って選ぶのが面倒くさい」わけですが(本末転倒)。
こんなトコロにこんな事書いても何にも世の中変わらないのかもしれませんがとりあえず思ってたこと、でした。


usaandryo at 01:01コメント(0) 
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