2001年12月

2001年12月01日 01:01

「初売り!」 2001 Adobe Illustrator 9.0.2

0112

仕事の作品を載せるのはなんとなく邪道な気もしますが許して下さい。去年に引き続き某大手電機量販店Dの来年の初売りの広告で使われるイラストです。ほと んど細部に渡るまで広告代理店さんの仰せの通りをただオペレーターとして処理しただけでございますので、このイラスト自体が私のセンスとは全く関係なく存 在している事をお忘れなく(笑)。結構細かいグラデとか使ってるんでほんとは大きく見せたいところだったりするんですが、実物は1月1日のB1ぐらいので かいチラシでお確かめ下さい。多分中国地方しか入らないと思いますが。。。。。

         

01年12月のタワゴト
 
いや〜忙しい忙しい(笑)。タワゴト言ってるヒマなし!というわけでフリーペーパーBBBに連載してる「ゑで食う!」っていうコラムの第1回を転載します。また時を見て第2回と第3回も公表します。乞う御期待!

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「ゑ!」で食う
連載第1回:画家ってどうやって食ってんの?!
主婦は「ゑ」より「大根」や「クク*カレー」を買い、女子高生は「ゑ」より「新機種のケータイ」や「シャ*ルのカバン」をおねだりする昨今、美大を出た後どうやって「ゑ」で生きのびてったらえぇのか!という切実な問題を、エツマリ@アートカプセルの実践の奇跡をたどりながら検証、レポートしてゆこうというヒジョーに個人的で勝手気ままな企画である。世の中の人々にもバクゼンと「画家ってどうやって食ってんの?」という疑問があると思う。その辺も色々解きあかしてゆきつつ、現在の日本のアート業界の話なんかもエツマリの知ってる限り(思いっきり主観を込めて)挟んでゆきたい。もしこのコラムが途絶えちゃった暁には、「ははは、やっぱり食えずに死んだのね」って一笑して下さっちゃって結構です…が、ま、とりあえず優しく見守ってやって下さい。お仲間も随時募集中です。
…んな事をうだうだ言ってるエツマリとは誰だ!っちゅー話ですが。筆者オノ"マリ"コも、相方である三上"エツ"子も、一応現在「作家」は名乗ってんですよ。たまに「バリバリ若手で現役バリバリの」とかいう形容詞も付けてみたりしながら(但し業界では裏目に出る事多し)。私の場合、謙遜して「人気沸騰寸前の」ってのもあったな(笑)。「兼デザイナー」とか「兼イラストレーター」とかオマケも色々。アメリカの美大卒業から実家に戻って数年、「家で描いてりゃ勝手に金が入ってくる」には程遠い生活でしたが、年令の割にはそれなりに「ゑで食ってる」部類だったんじゃないの?と短いキャリアを自負しつつ、一体このままでいいのだらうか?とジレンマも感じないではない毎日。要するに「ちらほら個展をやりつつ、カルチャー教室の先生しながら、もらってきたデザインやイラストの仕事をぼちぼちこなす」のが私の職業でした。結局、私にとって個展ってのは会社員でいうところのボーナスみたいな感じでせうか(勤めた事ないんでワカリマセン)。…それを「ゑで食ってる」と表現するかどうかは別として(言ったモン勝ちか?)、社会的立場としては限りなくフリーターに近かったりして。世の中の美大出た輩なんてまずはこんなもんです。いや、マシなほうだったのかな?何を基準にマシと言ってよいやらわかりにくい世界ではありますが、それなりの収入あったしなぁ。相方エツも(何をもってして相方と呼ぶのかはまた追々ご説明いたします)やはり美大を出たのち版画家兼美大講師兼グラフィックデザイナーとして「芸術の都・京都」でまさに花咲かん!としていたわけですが、3年前諸々の事情で筆者の待つ「文化の墓場・広島」へ(苦笑)。美術社交界で築き上げたキャリアが崩壊してゆくショックは計り知れなかったといつも熱く語ってくれるエツ。…まぁその業界ってのも全く不可思議でイッチャッタ世界だったりするんですが、「未練を捨てるんだエツ!」という私と「いや〜ん羨ましい!もっと教えて〜っ!ついでに私も紹介しといて〜っ!」という私が心の中で喧嘩してたりして(笑)。…そんなわけで私もエツも、美大を出てから数年間、「ゑ」から離れずに手っ取り早く稼ぐ事ができなくもない生活、というのを送っていたわけです。
日本における美術界での「成功」にはいくつかの方法があるらしい…という事がおぼろげに見えてきたのは、カルチャー教室の他の先生方やエツと知り合ってから。アメリカで習ったソレには「画壇」なんていう言葉は出てこなかった。あっちでは、新人のアーティストは新人発掘が専門のギャラリーに目を付けてもらう、というのが当たり前のルートとして用意されていて、そういう画商さんに「いかに自分の作品がスゴイか」を身振り手振り、時には腰振りも交えつつ(マジな話)売り込む事ができるか、が勝負であり、大学の講議でもそーゆー訓練とか受けたりした。私の場合、土地柄に問題があり(ゲイのメッカだったもんで、ない袖は振れない…ってやつです。あ、ない棒は振れない、か!笑)、そこでのし上がっていく気になれなくて帰ってきたわけですが、はてさて同じようにここ広島でやっていこうにも問題のギャラリーがない!!って事に帰って来てから気付いたりして。他の地元の先生方に「どうやって生活してるんですか?」とうかがいに参ろうとしたところ、どうやらどの先生にも「○○会の○○先生」という風に、なんだか聞いた事のない枕詞が名字の前に付いてる法則を発見。なんじゃそれ!私も欲し〜い!それって勝手に自分で付けていいの?と、おバカな質問をぶつけてみたら、問題の「画壇」って言葉にぶち当たったわけですよ。ふむふむ、どうやら「○○会」ってのは公募展団体っちゅー組織の名前らしい。組織であるからして必然的に立派なヒエラルキーが存在してたりするらしい。そしてその公募団体が形成する社会ってーのが「画壇」と呼ばれるのですな。んでもってその「画壇」という社会での肩書きなり役職なりが、そのまま作品の価値となり、人気や売れ行きを左右する。人々はそこでのし上がるためにオエライサン好みの絵を描き金を積む…。うっひゃ〜!そんな奇妙な(ある意味その真反対か?!)世界が存在してたのね〜っ!おそろし〜っ(…いや、逆手に取れば「楽ちんなレール」なのか?!)!いやはや私はせっかく「一生就職しなくてもいい仕事をしよう」と思ってゑ描きを選んだのにそりゃねぇよ。それって会社じゃん。勘弁してくれ。サヨウナラ。
と、いらん事を知ってしまった私はちょっぴり悲しくなったりしてたんですが(うそ)、その後、エツと出会ってこれまた違った世界もある事を知る。彼女のいた土壌にはそれなりに出来上がった環境があって、どっちかっていうと私の知っていたアメリカのそれに近い。日本独特の「画壇」に対してフランスの「サロン」的社会が京都には元々あって、そういう社会内での顔や作品の露出度がギャラリーのバックアップに繋がる…というもの(と私は個人的に理解しようとしている)。まぁどっちにしろ社交性は必要って事か。後者には作品の質と「交渉術」がもうちょっと要るけどさ。ちなみに前者の有名どころは平山郁*、後者なら山本容*って感じかしらん。もっとも二人とも関係のない営業でテレビに出てばっかりのよーな気もしないでもないですが。
まぁそんなこんなで「ゑで食う」にはある程度の社交性が必要だとわかりまして、普通ならそこで気合い入れ直してそれらの社会に飛び込んでゆくんでしょうけれど、私は何を勘違いしたか「他の方法を作ってしまえばいいんじゃん!」と張り切ってしまったわけですね。エツもよく言います。これから出てくる「ゑで食いたい」と思ってる実力を持った若者たちに「道」があるって事を見せてやりたい、と。二人の出会いは1年半前のカルチャー教室。そこから何がどうなってこうなったのか、余りのスピードに自分らもよく覚えてないですが(思い出したくない時期もあり)、二人で「何でもアリのアートの殿堂」を街なかにおっ建てるに至ったのでした(狭いけど…)。その名もアートカプセル!アートのツブツブがいっぱいつまったカプセル型ロケット!よっしゃ!何かするぞ(笑)!…というわけでここで色々一緒にやってる相方がエツなのでした。アートカプセルを説明するには紙面が足りないので、興味のある方直接連絡下さい(笑)。とりあえずこれから、ここアートカプセルを通して私らに何ができるかこのコラムでレポートしてゆきます。ゑ描きの卵たちよ(私らも含む…)!自分で道を閉ざす事なかれ!エツマリが付いてるぜ(あ、頼りない?)!


オノマリコ



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永遠の器用貧乏です。

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