2001年10月01日 00:00

「ダルメシアン」「ブルドッグ」「クロデメキン」「オオサカランチュウ」
2001 各4cmぐらい 透明水彩

0110

今年もまた広島市主催のパラソルギャラリーに出展します。またもや「なんか下心ミエミエ」な感じになりましたが(笑)、10月21日(日)、おヒマな方はゼヒゼヒ平和公園を覗いて下さい。 

         

01年10月のタワゴト

BBBというフリーペーパーで「ゑ」に関するコラムを書き始めました。その文章量がかなり多いので(…話をまとめるのがへたくそな自分が悪いんですが)、ここに書く気力が失せそうです。昔から字を書くのは嫌いではありませんでした(書道は別として)。中2の頃、一時的にへっぽこ文芸部(部員総勢3名)で絵本を作ったりしてた頃もあります。まーどう転んでも室内系の人間なので、書くのが嫌になるって事はないと思いますが。。。

迷いネコに翻弄され、車をもらい損ない、気がきかず、物忘れがひどく、金もなく、ヒドい鼻炎で・・・なんだか近頃ついてないわ〜。ちょっとお疲れモードかも。こんな時はスカッとするよな絵が描きたいものですね。大作に挑んでいる生徒さんたちを見ててうらやましい気がしてくるわ。ブーブー言わずに描きゃいぃだけの話なんだけどさ。

そういや誕生日が来ちゃいます。よろしくぅ(笑)。


2001年09月01日 00:00

「ひまわり」 2001 F6 透明水彩
0109

教室のベランダに、得体の知れない平和団体が配り歩いてたヒマワリの種を植えました。ほんまに咲くんかな、と半信半疑で水をやり続けていたら、ものすごく頼りない感じの小さな花が9コ付きました。1番の子が開きそうになったところを描きました。

         

01年9月のタワゴト

某ならざきさんの掲示板で「絵画教室の選び方」と「画材同士の優劣(って言い方も変なんだけど)」が話題になっていたので、それに関連したタワゴトをちょっと。

以前勤めていたカルチャースクールで与えられていた教室でも「何でもアリ」を唱っていたのですが(現在は『マジで何でもアリ』に変更・笑)、漠然と「何か描いてみたくて」と見学に来る人が多く、私は大体「どんな性格?」と聞いてから画材を選んであげてました。色んな画材を触ってきた結果、性格によって向き不向きがあるように思います。それぞれの画材の長所&短所と、性格分析を以下に挙げます。

油彩:凝り性の人向き。絵の具の性質上、幅広い使い方が無限にできる(てろてろオツユ描きからゴテゴテ厚塗り、砂をまぜたり削ったり…)ので、探究心のある人にオススメ。油彩の長所はなんと言っても強烈な彩度。そして強度(長持ちします。財産として是非どうぞ)。短所は、毒性が強い事(水銀とかカドミウムとかシンナーとか、あんまり健康によろしくないです。臭いし…)と、乾きが遅いため置き場に困る…という事です。

水彩:計画的に物事を進める事ができる人向き。透明水彩には「絶対的なルール」があるので、短気の人には向きません。長所はもちろん透明水彩独特の水の表情。他の画材でその再現は無理です。短所は作品の寿命が短く、それにからんで値段が高くできない事です。美とははかなさ、と割り切りましょう。

パステル:理論派の人向き。混色が困難なため(重ね塗りも3層が限度)、色相環をきちんと理解し、下地にあらかじめ補色を置く計画性が必要とされます。明暗も修正不可能なので、正しい色を一発で選べる目が必要です。長所は雰囲気を出しやすい事と、細部への描き込みがいらない事。短所はソフトパステルがとにかく高価な事と作品の管理が大変な事(額装した後も辛い…)です。

版画全般:お金持ちの人向き。専用の道具を揃えてたらお金がなんぼあっても足りないです(プレス機とか感光機とか)。かなりの計画性を要するって点では水彩もかないません(刷り上がるまでわけわかんないまま作業するんですから)。長所はやっぱり複製可能って事ですね(同じのが二つとできた事ないですが…)。

彫刻全般:体力のある人向き。3次元の物を作るには、どこから見ても形になるようにしなくちゃならず、常に作品の周りを重たい粘土の袋抱えて歩き回ってると体力的に大変です。長所は、なんてったって立体の存在感です。周りを取り込んで空間芸術ができちゃう事です。

 その他、色んな画材について書きたい事は山ほどありますが、面倒臭いので今回はこの辺まで。版画や彫刻もそれぞれ詳しく書きたいとこではありますけどね。絵画教室の選び方ですが、やっぱり先生の作品を見せてもらうに限ります。うちの教室で見られる風景ですが、他の生徒さんに説明してもらうってのもいいかと思われます。私たちはいいようにしか言いませんから(笑)、実際そこで描いてる人に聞いてみると雰囲気がよくわかると思います。それから、個人的には「生徒さんの作品に手を出さない先生を選ぶべし!」と思っています。助けてもらってると、また同じところで同じようにつまずいちゃいますから。いるんですよ「ねぇ〜、先生〜、直して〜」って甘えた声で筆を渡してくる生徒さん。こっちもできるだけ分かりやすく説明しようと頑張ってんだからそっちも真剣に聞いてくれ〜とか思っちゃいますよね。…あらら、教室の選び方じゃなくて生徒の選び方になっちゃった(笑)。んじゃ今回はここまで。


2001年08月08日 00:00

「モシャ」 2001 21×45センチ 油彩 on ベニヤ板

0108

以前「抽象に目覚めた!」と大騒ぎし、その直後「一体何が抽象なんだ?!」とドツボにはまっていた私ですが、心機一転、模写なんかしてみようと思い立ちました。…と言っても形は変わっちゃったんですけどね。辰野登恵子という版画家のシルクスクリーンをまねさせてもらいました。無断でごめんね。

         

01年8月のタワゴト

以前からずっとやりたかった生徒さんたちの作品の「講評会」ってのをこの土曜日に企画したのですが、余りの参加者の少なさにちょっとショックをかくせない私でございます。なんなんでしょうね、一方ではいろんな公募展に出して「審査されたがる」人がうようよと存在するのに、ここの生徒さんたちはどっちかっつーと「や〜ん!人前に出すなんて恥ずかしい〜!」というタイプの方々が多いようでございます。っていうかそういう事(ヨシアシを判断する)が目的だったわけではなく、今までの作品を並べてみて、どんな風に自分が変化したかとか、これからどんな絵が描いてゆきたいのか、みたいなお話がしてみたかっただけなんですけどね。う〜ん、イキナリ過ぎたかな。反省。

例えば何かを描こうとしますね。今までは結構いい加減な気持ちでサブジェクトと向き合ってきたんですけど、最近どうも対象を目の前にすると足のすくむ自分に気付いたりして。ベランダでにょきにょきのびるヒマワリだとか、水族館の魚たちだとか、いつも使ってるコップだとか、じ〜っと見てると「ひえぇ、こんなモン描けるかよ!」ってひいちゃうんですな。っつーか、描いたら負け、みたいな気がしてしまうのはビョーキでしょうか。。。本物にならない事をわかってて描くのは情けないような。だって絶対本物のヒマワリのほうが断然カッチョイーぜ。魚だってコップだって、どうやったって本物にはかなわないっつーの。…どうも描く気が起こらない。いかんな。

っつーわけで、実は上の絵も数カ月前に描いたもので、ほんとは7月中ほとんど画材には触ってない状態だったのでした。夏バテ?で片付けてよいのかな。とほほ。。 


2001年07月01日 00:00

「ちんさん」 2001 11×17.5センチ 多色木版
0107

2年前に死んだナナクサインコのちんさんの写真が最近やっとまともに見れるようになってきたので、追悼の意を込めて彫りました。…といっても木版画をしなくちゃな、と思い立ったのが先で、それからモチーフを探したのが後なんですが。シアン、マゼンタ、イエローの3版に分けました。これは、生徒さんに「分解法」ってのを説明するためにあらかじめ条件を決めてたからです。よーするにデモ版だったりして。でも3日間不眠不休で(あ、不眠はうそです)彫り続けの摺り続けで性も根も使い果たしました。久しぶりですこんなに1コの作品づくりに熱中したの。まだちょっと刷り上がりに納得できるもんができてないんですけどね。…まだまだだな。今月は摺りの特訓じゃわぃ。。。

         

01年7月のタワゴト

すんません、かなり夏に参っております。なぜか鼻水が止まりません。壊れた蛇口のようです。脳みそ溶けてきてんじゃないかと思います。…したがって思考能力もその程度でして。昔から鼻がつまってるとマージャンの輪に入れてもらえませんでしたが、ほんまにいつにも増してヒテー的な考えばかりしております。このままでは人を刺しかねんぞ。あ〜夏早く終わらんかな。。。

というわけで、言いたい事はたくさんあっても言葉にならない日々を送っております。イロイロ雑務にも追われ、どっちかっつーと余裕のない日々でございます。何か差し障りのない話題が見つかったら追記します。今回はこれにて失礼!

**********

…というところまで一応書いていたのですが、なんとなく木版画についてもうちょっと書きたくなったので追記します。今回デモ版として作ってみた木版画ですが、仕事の相方の専門でもあり、ちょっと本格的な指導を受けてみました。その行程についてちょっと語ってみたいと思います。

それがですね、なんとまぁ冗談じゃないぐらい奥の深い画材であることが身に染みてわかりましたです(いや、まだ染みてはないんだけどさ)。小学校でテキトーにやってたそれとはわけが違います。勘違いしてました、スンマセン…って感じです。

まず、彫る作業にとりかかるまでが長い!!…とある生徒さんは原画を版に分ける作業(版分解)だけで8時間以上を費やしてます。ココを間違えると出来上がりが台なしになるわけですから、ココが命と言っても過言ではないかも。ちなみに版を分ける際に考えなくてはならないのが「主版法」にするか「分解法」にするか「彫り進み法」にするか、の選択です。いっこいっこについて説明していると本が書けるほど長くなるので割愛します。今回私は「分解法のオベンキョー」がしたかったので、原画の上に3枚トレペを乗せて赤用、青用、黄用、それぞれの形を(どことどこが重なって何色になるか考えながら)トレースしてゆきました。

で、次に、版にそれらを転写するわけですが、この時また全ての版がぴったり重なるように、版木に「見当」ってやつをつけなきゃいけないわけですよ。つまり紙の大きさと作品の位置を考えるわけですね。版木を「カギ見当」&「引きつけ見当」を見当した(ははは)大きさに切ります。そこで木を選ぶ作業も加わるわけですが、私は9ミリ厚の5枚張シナベニヤ(ラワンより木目がやさしく、水含みがいいらしい)をチョイス。炎天下の中ノコギリで板をゴリゴリ。自慢じゃないがノコはそんなに下手でもないのよね。…というわけでやっと準備完了、ふぅ。

はてさて肝心の「彫り」ですが、これまた気の遠くなるような作業でした。彫刻刀はまず「見当のみ」「丸刀3種(3ミリ・6ミリ・18ミリ)」「三角刀」「平刀」「版木刀」を使用。楽に作業を進めるために1本ウン千円するよーなやつばっかりをピックアップ(笑)。砥石は水砥の荒砥・中砥・仕上砥、3種を使用。研ぎ方まで逐一指導を受ける(あー確実に職人道歩んでるー)。そして版木刀(いわゆる切り出しってやつです)の正しい使い方にも目からウロコ。あれは親指を上に乗せて縦に握りしめて彫るらしいです(丁度シャーペンの芯を出す時の持ち方)。もちろん木が動かないように作業板ってやつで固定させてホリホリ。…すげえ過保護な環境でしょ(笑)。凹部分の深さ、なめらか具合、巾、傾斜、それぞれに「最低限の決まり」っつーのがありまして、それを守るべく慎重に彫り進む私。はっきり言って神経ピリピリ最高潮で、とても「無心にゴリゴリ」というわけにはいきませんでしたよ。体が緊張してるもんだから、この彫っている作業中の3日間、夜になっても体が醒えててほとんど眠れず…。もしかして私は小心者だったのか?と思ったり。

んでもって「かなり美しい(相方談)」版ができあがったわけですが、実は佳境はそこからでしたわい(笑)。試し刷りは楮(コウゾ)の薄口という和紙を使ってする事になりました。これは彫りを確認するためだけのものなので、色は適当。まーまーの出来。見当も1版を除いて殆どばっちり。ちなみに絵の具はポスターカラーを使用しました。そして専用の刷毛やらブラシやらを何種も使いわけて絵の具を板にムラなく延ばしながら刷り込んでゆきます。その「刷り込み刷毛」ってやつですが、サメ皮でこすりおろす「刷毛おろし」ってのをして毛先を整えなきゃなんないんですねぇ。…うーん、ローラーでベロベロとインクを乗せてただけの小学生時代の思い出が遠のくぜ。。。上手い具合に円を描きながら刷り込んでゆくと、これまた版面に「美しい照り」が出てくるんですよ。絵の具をしっとり含んだやわらかな木の表面、なんとなくエロティック(笑)。そして仕上に木目に沿ってやさしくやさしく絵の具をならし、最後に木目と垂直方向にもう1度表面をなでる。これでやっと見当に紙を合わせて重ねる事ができる状態になりました。(余談:画像のところに「刷り上がりに不満足」と書いていますが、どうも刷り上がりのクオリティにバラつきが見られ、かなりの悪戦苦闘でした。相方さんいわく「刷り込みの力加減がヘタくそ!」なんだそうです。自分じゃ妥協はしてないつもりなんだけどねえ。)

ちなみに紙ですが、本刷りには「三椏入鳥の子」という和紙を使いました。まぁまぁの一般的な木版画用紙らしいです。それをですね、刷る前にしっとり湿らせた新聞紙に4、5時間挟んでコンディションを整えて使うわけなんですが、その新聞紙に湿気を与える作業ってのがこれまたかなりの技術と労力と神経を使う作業でして、相方に「ここが小学校と違う一番のだいご味なのに!」と言われながら、やってもらっちゃいました(トホホ)。和紙をサイズに切るのも、折り目にビスコビタスポンジで水を含ませてちぎる、という神経の細やかさでございます。…はい、このへんからかなり彫りの疲れが出てきてダルダル星人になってきてます。

「刷り」もなかなかに奥の深い作業でした。いわゆる絵の具そのもので軽く刷る「ゴマ刷り」、デンプン糊を混ぜ合わせてベタに刷る「つぶし」、そして「重ね刷り」や「ぼかし」。「ぼかし」には「片ぼかし」「あてなしぼかし」「つけ合わせぼかし」なんかがあるそうですが、今回は半分偶然を狙った(結果論か?!)「片ぼかし」を青版と赤版で挑戦してみました。ちなみに上の画像、青版・赤版は「つぶし」、黄版は「ゴマ刷り」にしてみたのですが、見事に失敗しております。このへんは水や糊の配分が失敗の要因だそうで(…数カ月前他の版で挑戦した時はびっくりするぐらい上手く行ったのになあ)、こーゆーのは経験を重ねて体で覚えていくしかないみたい。

更にはばれんも現在ではかなり進化しています。使ったのは「ディスクバレン」と呼ばれるハイテクばれん。世にあるばれんはピンキリで、 100円のおもちゃばれんから補修のきく10万円相当のしっかりしたものまでありますが、ディスクバレンってのはプラスチック製でディスクの交換可能、お手頃価格、初心者でも均一でハイクオリティな刷り上がりがお手軽に…というスグレモノらしいです(これに頼っても満足な刷りができなかった私は一体…)。

…というわけで、一連の創作過程を書き出してみましたが、皆様いかがでしたでしょうか。どうも1枚やってみたところで「よくわかった」とは到底言えなかったので、ちょっと「これから極めてやろーか」という気になってしまいました。もしかしたら来月辺りまた懲りずに試行錯誤してるかもしれません(今月はもうしませんよ、筋肉痛なんで)。よろしかったらねぎらいのコメントを(笑)。


2001年06月01日 00:00

「子牛」 2001 F6号 パステル
0106

ある人はこの5分前の状態のほうが良かったと言う…。しつこいんだよね、私は多分、基本的に。無心に人の指を吸い続ける子牛(子牛の仕事はそれだけだから)のあのネタネタした口の感覚を思い出すと、どうしてもそんなにサラッとカワイク、なんて描けないんですなこれが。子牛ってもっと生々しくてグロイよな〜。これでもかなりソフトに描いたつもりなんだけどな。…はてさて。

         

01年6月のタワゴト

行って来ました、ジョージ・シーガル。ちょっぴり残念。やっぱり「お蔵出し」ってのはヒキョウだよな。要するに「売れ残り」だもんな。ま、仕方ないか。常設展でイワユル名画をこれでもかってほど見てお腹いっぱいいっぱいにさせてもらったんで、ま、仕方ないか。うん、仕方ない。

話は変わって、6月と言えば、初夏。初夏と言えば夏の前。夏と言えば…、そうです、私の嫌いな季節です。いや、嫌いと言うと語弊があるな。別に海が嫌いなわけでも山が嫌いなわけでもないんですよ。ただ単に身体が言う事きかない季節なんです。汗の出ない体質で、体温調節ができないもんだから、夜になっても身体に熱がたまってるんですね。これがなんともダルイ!!!!!死にたくなる程です。いっそ死にたいと思う程です。ああ誰かどうにかして下さい。…したがって夏の私は活動停止に等しい有り様です。何も期待しないで下さいまし。…う〜ん、遺書みたい。

先月、抽象がどーのこーの言ってたでしょ。あれからまだかなり模索中、闇の中…って感じです。筆の赴くまま落書きしてみたり、形を崩してみたり、線に頼ってみたり、よくわかんない事くり返してます。…私どこに行っちゃうんだろう。

ここ最近で「自分がどうしてこうなろうと思ったか、具体的に何をしているのか、何がしてゆきたいのか」といった事をきちんと考えるようになりました。そのうちちゃんと文字にします。まあ今回のタワゴトの支離滅裂具合を見ていただければよくお判りだと思いますが、今結構心のカオスにどっぷり身体を浸しちゃってるような状態かも。ぐ〜るぐる、ぐ〜るぐるぐる…って感じ。ははは、抜けれるんだろうか。ただ単に「暑いから」ってだけのような気もしないこともないんですけどね。


2001年05月01日 00:00

「連」 2001 F20号 油彩
0105

うわさの(?)尾道作品です。でびらを干すおばちゃんです。全然最初の構想とは違う方向に進み、いつの間にやら日暮れ時になってしまいました(苦笑)。意図的にエグイ色調にしたのですが、どうやら審査では思いっきり裏目に出たようですな(これまた苦笑)。

         

01年5月のタワゴト

今月もこれといって話題はないのでまた野球の話でも…というのは冗談ですが、皆様ゴールデンウィークはいかがお過ごされましたでございますか?私は一切画材に触れませんでしたよ(笑)。しかも「心の保養に」行こうと思っていたジョージ・シーガル展も行かず仕舞でしたよ。何故なら「ひろしま美術館」ってところは常設に超A級の名作達を所有して市内の超一等地に建物を構えてる「な、なんと個人の!」美術館なんですが、その「恵まれすぎた状況」のせいか、入場時間が4時半までなんですよ。殿様商売ですよこれは。連休中昼過ぎまで寝るのは常識なのに、ええかげんにしてほしいですな。4時半なんて間に合うわけない(断言)。サンフランの美術館は大体夜9時でも開いてましたよ。学生の入場料はほとんどタダ同然(お年寄り、障害者、会員しかり)だったし、ナイター野球じゃないけど閉館30分前から無料だし、併設のミュージアムショップとレストランは夜中まで開いてたし、美術館の中も開放的で模写し放題だったし、それがある程度当たり前だと思っていたわたくしにとってかなり辛い状況だったりしますよ。皆さんはどうお思いですか?

…とか書いてたらちゃっかりしっかりタワゴト然としてまいりましたね。さすが私(笑)。ところで最近の私はこれといって目的もないのに結構貪欲に描きまくっていますよ。油や透明水彩、パステル、銅版、そしてペンキ(笑)…、遺伝子ふりまきまくってるサカリのネコみたいですよ。サーバーの容量の関係で小出しにしかできず残念ですが。仕事の相棒の影響か、抽象まがいみたいなもんもちらほら産出してます。まだ形にならないんだけど。これは結構ジレンマかも。一応「マリコさんらしい」とか「先生っぽい」とか言われるんで道順的には誤ってないと思われるのですが、果たしてこれで何らかの主張ができているのだろうか、と考えると成功したのか失敗したのか自分でも正直言って?????でございます。

「絵に何らかの主張を求める」という点に関してですが、私がずっと具象にこだわってきたのも「絵そのものに語らせたい」と思っていたからです。「説明を聞かないと何について描かれているのかさっぱりわからない」現代の主流、コンセプチュアル・アートに対して抵抗していたのであります。学生時代、近所に抽象で有名な美大があって、そこでの授業はディスカッションばかりでした。要するに「能書き」の言い合いです。私はそれを見て「カバチたれとらんと(広島弁訳:ゴチャゴチャ言い訳じみた文句ばっかり言っていないで)とにかく描けよ!」と思っていました。手を動かしてナンボだと思っていました。…すると、今回一緒にアトリエを立ち上げた版画家の友人は、京都精華大学にてまさにそーゆー環境で抽象画道を突き進んできたヒトだったわけです。「チューショーロン」なんかもバリバリ語る事のできるヤツなのです。…まあ私も十代の一時期そーゆーのに傾倒してた事がなきにしもあらず、別に全否定をするでもなければ理解できないわけでもないのですが(絵を勉強したいと思ったきっかけも『技術がないと抽象が描けない』と挫折した事だったし)、今まで大学の4年間でかなりどっぷり具象畑に浸かってたもんだから結構最近頭の中でタイヘンナコトが起こっておりまして(笑)、まあ結果的には「な、なんだっていいじゃないか…」という開き直りに近い心境に陥っております。

んでもって私が抽象にも手を出し始めた事に話が繋がるわけですよ。んでもってとどのつまり、ジョージ・シーガルなんかも見に行ってみようかなという思いに至るわけですね(ちと強引か)。とまあ上手くまとめてみたところで今月のタワゴトは終わり。ちゃんちゃん。。。


2001年04月01日 00:00

「ミドリガメ」 2001 17×24cm モノタイプ

0104
春になり、亀が動きだしました。これから夏にかけて世話が大変になるので泣きたくなります。ずっと冬眠してくれてりゃいいのに…という気持ちをかき消すために懺悔のつもりで描きました。アクリル板に油で描いて画用紙にローラーで刷る、モノタイプという、版画と呼んでいいのか油絵と呼んでいいのかよくわかんない作品です。気楽にできて楽しい技法です。是非お試しあれ。

         

01年4月のタワゴト

先日アトリエがテレビで紹介された事でも書こうかと思いましたが、そういう事はさっさとアトリエのHPを作ってそっちに書けばいいのだ…と気付きましたので、早速そういたします(ハイ、なるべく近々…)。

あ、思い出した。オ@ミチの公募展のハナシをするんでしたね、しかも悪意を込めてする気マンマンだったんですね、先月あたり。うん、そうでしたそうでした(書きながら怒りの気持ちを蘇らせようとしている)。まあ、結論から言いますと、多分もうワタシ、出展する事はこれから一生ないでしょうね。一昨年「公募展ってもんに出してみようか」と突然思い立ち、イロイロ調べた結果「画壇系に出展するとなにかとノチノチしがらみがあるらしいので、コンクール系に出して一発賞金狙いするのがいいらしい」とわかったので、その中で「優勝賞金300万円」の「絵の町尾道四季展」というコンクールを選びました。ほんでもって結局入選はしたんですけど、他の作品を見て「あ、ありがちなテーマ選びすぎて失敗したな。今度はもうちょっとモチーフを練って描こう」と前向きに決意を固め、一応何度も現地に足を運んでヤル気なんか見せてたのでありました(えらい長い文章になっちゃったな)。そしたら去年、しまなみ海道開通かなんかで尾道市は大忙しだったらしく、コンクールはお休み。そして今年、第9回が復活したのでありました。

んで早速去年の夏からシコシコとでびらを干すおばちゃんの絵を描きまして、さあ出展!しようと思ってた頃、とある知人もそれに出展する事を知りました。そのおっさんってのは個人的にはどうでもいい人なんですが、なんともイイ絵を描く人でして、狂ったように毎日描きまくるその態度にはワタクシほんとに心から脱帽してる人で、決して技術的には上手いと言える絵ではないのですが、ホント降参したくなるほどスゲエ絵を描く人なんですね。で、その人と一緒に搬入する事になったのですが、その前にその人の描いた尾道の絵を見ると、これがもう失神しそうになるほどキョーレツな絵だったのです。「Sさ〜ん、こんな絵を一緒に出されたらうちのがかすんで困るよ〜」と言いながら搬入手続き。それから数カ月、審査結果を待ちました(いや、すっかり忘れた頃手紙が来たんだけど)。私は入選。で、その人に「どうじゃった?」って聞いたら「落ちたよ〜、また来年出そ〜」との返事。オイオイオイオイ〜〜〜〜〜、なんじゃそりゃ〜〜〜〜〜、なのでした。その人は完璧な「現場主義」で、その絵ももちろん何度も通って現地で描きあげた「ホンモノの風景画」。一昨年のカタログには審査員の言葉として「写真から描いたと思われる絵が多くて遺憾」とか書いてあったじゃん。しかも「ただのち密な具象よりも何かプラスアルファのある個性的な絵を描いてほしい」とも書いてあったじゃん。なんじゃそりゃ。

で、それからまた数カ月、尾道市内で入選作品の展示があったので行って参りました。入賞作品は美術館、その他は商店街、に飾ってあったのですが、あーもー美術館の入場料損したぞコノ野郎〜。選外の作品のほうがよっぽどよかったぞ〜。入賞作品っていわゆる「写真から描いたただのち密な具象・しかも暗い」絵ばっかりじゃ〜ん。入場料返せ〜。

と、いうわけで、ああいう絵しか入賞できないようなコンクールには金輪際関与致しません。はいさようなら。このままつまんねー競争勝手に続けて下さい。

ではその最後の作品となった私のでびらの絵、来月お披露目いたしましょう。


2001年03月01日 00:00

2001年3月の1枚
「えらいむかしのやつ」 2000(etched in 1994) 11.5×15.5cm エッチング

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教室開校にともない、版画の特訓を受けております(笑)。どえらい昔に作ったジンクプレートを刷り直してみました。さすがシェンシェーの刷り上がりは違うなあ、と感じ入った次第でございます。これからまた木版画やシルクスクリーンなども挑戦致しますので、気長にアップを待ってて下さい。

ところで先月から今月にかけて尾道市で展示されていた作品ですが、どうやら手元に戻って来るのがもうちょっと先になりそうなので、来月にでも「嫌味たっぷりの」コメント付きでアップさせてもらいます。ふひひ、御期待下され(根っからの性悪)。

         

01年3月のタワゴト

してやったり!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!でございます。ついに我らが城「アートカプセル」始動開始です!わーい、自分らのアトリエができたぞい(実はこれが第一目的)。何が嬉しかったかというと、以前いた教室の生徒さん全員(&むかしやめちゃった人たち)がついて来てくれた事!!!いやあ、カリスマ絵画教師と呼んで下さい(調子乗り過ぎ?)!お陰様でオープンからわいわいと楽しくスタートする事ができました。これもひとえに私達のカリスマ性のなせる技(…しつこいって)。年末年始の死にたくなる程ハードな「事業計画書地獄」からなんとか脱する事ができました。毎日二人で平均睡眠時間2時間で乗り越えました。いやはや、こんな私達に融資してくれる親切な人がいるなんて、世の中狂って…否、捨てた物じゃありませんね。まあ、そんなこんなで借金と共に私の21世紀が幕開けしたんですけれども、毎日イロイロ悪さして楽しみつつ(社会人として?)試行錯誤しまくってますので充実した日々です。教室のHPもそのうち作りますので、たまに覗いて「こら!しっかり仕事せえ!」と喝を入れてやって下さいませ。


2000年12月01日 01:01

■2000年12月の1枚

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さて、調子に乗って「抽象シリーズ3連発」でございます。余りの忙しさの中、ちょいと現実逃避がしたくなり、色遊び(笑)なんかしてしまいました。これ、結構ハマリますよ。
 
「緑」「青」「橙」 2000 各A4 透明水彩

**********

■2000年12月のタワゴト

ははははははははは。こんな私が事業主。笑えますな。…ってなわけでこの1ヶ月、資本主義の仕組みを勉強しておりました。その間(いや、現在もなんだけど)振り返れば平均睡眠時間2時間の日々。アウトローからビジネスマンへの変身は(精神的に)楽じゃありませんでしたぜ。いやはや「速攻開業マニュアル」って本でも書こうかしら(笑)。しかし本業をおろそかにしていたわけじゃありません。ちゃんと描いてました。コンクール出品用の油絵も仕上げ、昨日搬入も済ませて一安心。作品が手元に返ってくるのは3月なので、その頃にまたオヒロメいたします。はてさてそんなこんなで(どんなだ?)もう少しドタバタしそうです。皆様はよいお年をお迎え下さいませ。ごきげんよう〜。

2000年11月01日 01:01

■2000年11月の1枚

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画像クリックで拡大します。

ついに新境地へ!…ってのはオオゲサですか。抽象なんかやってみたんですけど。関西に新しくできる小料理屋さん(正しくは新和風創作料理のお店…というらしいが)に掛ける和テイストの抽象画を探している内装デザイナーがいるんだけど、と知人。で、いつの間にか何となく話が進んで「こんなん出ました」って感じ。関西在住の方、探してみて下さい。額装はどうなっちゃってんのか私が知る由もないんですけど。結果的にネオ平安絵巻…って雰囲気に仕上がってまあまあ気に入っております。大きい抽象は初めてでしたが、なかなか自由に描くのも楽しかったです。

「甘エビの踊り食い」 2000 35×50cm 透明水彩

**********

■2000年11月のタワゴト

広島市が主催の「パラソルギャラリー」なるイベントが、春と秋の2シーズン行われる。シーズン中の毎週日曜日&祝日に、平和公園内の川沿いで「自作のアート作品限定のフリーマーケット」をしようじゃないか、という試み。私の記憶が正しければ、確か去年始まった。悪い企画じゃないと思う。で、春に1度見に行ったのだけれど、正直「アート」と呼ぶにはちょっとという内容のブースが多く、純粋絵画は(トマトさんの1店を除いて)ほとんど皆無の状態。200円均一の素人陶芸だとかビーズ細工だとか、町内会のバザーじゃないんだからさぁと一緒に行った連中と苦笑い。ってなわけで私達(私+版画家+家具デザイナー+美術教師)がいっちょ喝入れたろか、と呼ばれてもないのに勝手に使命感に燃えて(笑)、秋の出展を決めちゃったのでありました。ところが日頃の行いの悪さが祟り、最高の人出が予想された10/8&9の出展は雨で中止。。。そして振替で予約した日もことごとく雨に降られて中止、そしてまた中止。まあなんとかやっとこさお店らしき事が出来たのが10/22のみでした(ちなみにまた今月12日に性懲りもなく申し込んではいるのですけど)。天気曇り。かなり寒かった。

pg

pg2

と、いうわけで、モチロン我々のパラソルが一番光り輝いていたのは申すまでもなく、「高い物、良い物から売れてゆく」という素晴らしい現象も目の当たりにし、「一般の通りがかりの人も捨てたもんじゃねえなあ」なんて思った私でした。きちんと「これを描いた作家さんと話をしてから買いたい」とか「ほんとにこれが2,000円でいいのか」など、嬉しい反応が1枚売れる度にあって、儲けは少なかったにしろ(だって本来なら4倍の値段で売ってるんだもんなあ…)、まあ出した意義はあったんじゃないかと自分を慰めてみたり。これで来年もうちょっとクオリティの高い出品があれば、してやったり!です。 

オノマリコ



オノマリコ

永遠の器用貧乏です。

アートカプセル
サザナミインコのRamona

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